履歴書から個人の見せ方の時代へ(その先には「ありのままの魅力」という未来)

 

2日前の記事から、連続して、個人ベースでの仕事が増える世の中になるという話を展開してきました。これは間違いなく、現実になろうとしています。もう「私は参加しないので」では済まされないレベルです。是非とも、今のうちから–それこそ今日から–しっかりと準備を整えておくことをお勧めします。個人としてどのように仕事を展開することができるのか。個人はどのように集客をすべきなのか。この点を掘り下げて考えてみましょう。

 

個人としての履歴書

 

会社で働くためには何をするでしょうか。そうです、履歴書を提出しますね。どの大学にいって、どの資格を持っていて…という紙切れです。そんなもので人の素質を判断しようというのですから、今の社会は怖いものです。どれだけ怖かろうとそれが現実。少なくとも今のところは。この風習もどんどん廃れてくるでしょう。なぜ、紙一枚で人を判断しようとするのでしょうか。明らかに、判断にかける時間を削減して、大量の候補者を選別しようとする機械化した流れでしかありません。古いやり方です。少し話がそれましたが、私が言いたいのは、今後の社会では、個人そのものが履歴書になるということです。これは素晴らしいことです。紙一枚だけで判断されない世界になります。あなたがどのような人で、何ができて、どのような素質があって…そういうものが総合的に判断されるようになります。会社も…(少なくともまともな会社)気づいているのです。表向きの情報だけで人は判断できないということを。より優秀な人材を確保したければ、本質を見抜く必要がある。現在ですら少しづつ、これに意識が向けられているのですから、未来の生き方には完全に統合されて当たり前になることでしょう。

 

どうやって自分を魅力的にするのか

 

今までの社会では「履歴書の書き方」という考え方だったでしょう。または「面接での好印象の与え方」でしょうか。考えてみれば面白いものです。変な方向にテクニックが一人歩きしているとは思いませんか?面接の受け答えが上手な人材が欲しいのであればそうすべきですが、全く話が違います。そして、これからの時代は個人がより総合的に判断されるようになります。そうなると小手先の「ある場面で、どのような印象を与えるのか」といったテクニックに頼る発想が成立しなくなることでしょう。大げさに聞こえるかもしれませんが、人生全体を評価されるようなものです。あらゆるデータが集約されて、その個人に紐づけられます。その人がどのような日常を過ごしているのか(個人情報の保護の観点からもちろん制約はありますが、それが特定の人にだけ安全に開示される限り)すぐにわかるようになります。面接の日だけの髪型や化粧の変化、言葉遣いの「変装」は意味を成しません。これは素晴らしいことです。本質が評価される社会なのですから。現代社会では、人間づきあいがうまく、面接でハキハキと対応して、大きな声を出して…そんな人が好印象を持たれる時代ですが、これからは、恥ずかしがり屋の人でも、その内側の本質に気づいてもらえるような社会になることでしょう。このように、全てが透明になってくるので、人々は真の魅力の醸成へと歩み出すことになります。

 

自分をよく見せるブランディングの話

 

ただし、今の「本質を見抜ける」時代になるまでには、もう少し時間がかかります。その前には、過渡期というべき、「個人ベースでありながら、まだ見せ方が大いに重要な要素である」時代が介在します。これはどういうことかというと、個人でそれぞれが仕事をしつつも、その人がより多くの/より好ましい仕事を獲得するためには見せ方に気をつけなければいけないのです。これも、言ってしまえば、小手先のテクニックの部分です。同じテクニックではありますが、以前の履歴書やスーツの着方といったものよりは、幾分本質に近づいた、進化したテクニックだと言えます。まだ本質をさらけ出すという地点ではありません。しかし、ある程度、内側に近づいているのは事実です。つまり、スーツや履歴書は、本当に本当に本質からは離れた外側の皮でしかない…ということに気づく重要なタイミングでもあります。個人として全体が評価される時代にどのように自分を見せるのか。これはブランディングに他なりません。自分自身のブランディングです。キャラクター作りに似た考え方でもあります。芸能人やアーティストが自分の個性を出すために何をしているのか…に共通する部分も大いにあるでしょう。